炭火と「愛している」の関係

4月 22, 2021 婚活

私たち夫婦はお見合いで知り合った。喫茶店で会って最初に話したのは結婚の条件として譲れないところ。
これが合わない人とはまずお付き合いに発展しない。30代の女と40代の男が結婚するにはお互い時間がないから。

私は生活レベルを落としたくないからある程度収入があって、短気で口が悪い私を受け入れてくれること。
夫は専業主婦にはならないでほしいことと、いずれ自分の母と同居したいということ。これがお互いの譲れない条件。

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私は問題なかった。なんなら同居して家事を全部やってもらいたいと思っていたくらいだ。その代わりいくらでも働くぞと。
夫も年収を教えてくれたし勤務先の名刺も見せてくれた。そして自分は気長なほうだから大丈夫だと。

お互いの容姿も条件も収入も大丈夫ということで、さっそくお付き合いが始まった。
お付き合いといっても、お互い結婚しても生活していけるかという評価のためのものなので、とくに恋愛感情はなかった。
夫もそのときはなかったと思う。

出会って1年後結婚式をあげた。次は子どもだ。私は年齢的にもタイムリミットに近づいていたので、二人だけの新婚生活など
のんきなことを言っている場合ではない。さっさと子どもを作り、次の年には子どもにも恵まれた。

さて、不思議なもので夫に対して「好きだな」とか「愛してる」など感じてはいなかったが、ようやくここにきて
夫の人柄をじっくりと見るようになった。気長であまり怒らないと思っていたが、実はずっと根に持っていてある日突然
爆発する。ものすごくしつこい。どうしてこんな人と結婚してしまったのかと思う時もある。

でも、しつこいからか結婚記念日はちゃんと覚えている。私はいつも忘れてしまうのだが、夫は必ずバラの花束とケーキを買ってきてくれる。
50を過ぎたおじさんなのに「結婚記念日だよ。これからもよろしくね」と言ってちょっとはにかみながら、握手するのである。
結婚してから毎年忘れずに。今年12年目だ。

結婚する前からした後でも夫とは燃え上がるような恋愛はしていないが、炭火のような、いつまでもあたたかい関係でいたいと思う。
もしかしたらこれが「愛している」ということなのかもしれないと、最近思うようになった。

外出するといつも手をつないでくる、そんな夫とこれからも炭火の関係を続けていきたい。

投稿者: rihito